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JAで主催されるコンテストの電子ログ考

それがなかなか難しいのだとは聞くのですが,JARL の全国の支部長から(支部主催および登録クラブ主催のコンテストには)JARL コンテスト委員会が持っているシステムを使わせてもらえるように要求するべきだと私は思います.JARL が持っているシステムをよりよいものにしていく方がコスト(費用以外に人的なリソースもです)の無駄がないですし,それが本来の JARL(共助)のあるべき姿だと私は思います.また,支部や登録クラブ以外でシステムを使いたいコンテスト主催者があれば,レンタルをして JARL の収益にすれば好いと思います.

ここからは愚痴です(笑)

電子ログは JARL コンテスト委員会が制定している方式で受け付けると謳いながら,Cabrillo 形式のログを添付すると TIME が UTC だから失格にするコンテストがあります.例えば Cabrillo の仕様で認められていないマルチバイト文字を Cabrillo 形式のログに記述されていたから失格なら筋が通りますが,TIME を UTC で記述するのは Cabrillo の仕様です.コンテスト・ログの世界標準は Cabrillo であり,それに対応したログ・ソフトの方が圧倒的に多いのに,一部の国産ソフトの利用を推奨したりするのは非常識だと思います.電波は国境を越えて飛んで行くのですから,世界標準に対応して,支部や登録クラブ開催のコンテストも World Wide でどんどんやったらいいのにと私は思っています.海外からの参加者が増えたら,地元の企業や自治体から協賛を募って地域の PR をするとか,前向きなことも考えられるじゃないですか.

参考

CQ World Wide DX Contest は ADIF 形式のログデータを Cabrillo 形式のデータに変換して受け付けるシステムを持っています.2014 年に行われた SSB のコンテストでは,総提出ログ数が 8,283件.うち紙ログは 44 件だったそうです.もちろん,ADIF は仕様上マルチバイトの文字が記述出来るのはバージョン 3 からですので,JARL が同様の機能を提供する場合はバージョン 2 だけではなく,バージョン 3 への対応も必要です.大切なのは,参加者に対しては,『標準に対応し,標準的なコモン・センスがあれば誰でも簡単に参加出来るようにすること』,主催者に対しては,『ログの処理が容易になること』だと思います.