「花もよ」第30号の附録,金春流「翁」のCD,すごい囃子です.繰り返して聴けば聴くほど気がつかなかったことが聴こえて,芸の高みとえげつなさに打ちのめされる.すげえなぁ.まいった.
シテ:櫻間龍馬(金太郎)
三番叟:野村万之丞(萬)
千歳:野村万作
笛:藤田大五郎
小鼓頭取:幸 祥光
小鼓脇鼓:三須錦吾(幸 正影),住駒明弘
大鼓:亀井俊雄
地頭:櫻間道雄
地謡:梅村平史朗,櫻間辰之
日本ビクターが1960年代に出したレコード,MUSICAL INSTRUMENTS OF JAPAN: INSTRUMENTAL ACCOMPANIMENTS OF NOH(Victor SJL-2033)の初デジタル化とのこと.
「花もよ」のお問い合せ先
http://www.hanamoyo.info/
先日,ベテランのベリーダンサーの方が,「生演奏と一緒に踊る時は,気を確かに持って,演奏を聴かずに踊ること.下手な演奏に引っ張られたらアカン.」と,日本のミュージシャンと共演する時の心得を語っているのを聞いて爆笑したのですが,舞いの囃子っていうのはこういうことなんやと,もうね,打ちのめされる演奏です.誰が聴いてもわかるものではないとは思いますが,プロを名乗ってアラブ音楽をやっていてダンスの伴奏の仕事を請けている人や,ジャンルを超えたコラボレーションと(かぬか)して能舞台に上がっている人は聴くといい鴨.