リードミルでグラインドした豆

珈琲豆のグラインド:粒度と微粉

珈琲は嗜好品である.したがって,珈琲豆のグラインドの良否は自身が望む抽出に最適であるか否かで決める必要がある.良否を決定するファクターはいろいろあるが,ここでは私が欲するグラインド後の豆の粒度(メッシュ)と微粉の基準について記述する.

私が行う抽出方法

関口(一郎)式(カフェ・ド・ランブル式)のネルを使用したネル・ドリップ.

私が欲する豆の粒度

ASTM E11規格のNo.14,JIS Z8801-1規格の公称目開き1.4mmの篩を通過し,ASTM E11規格のNo.40,JIS Z8801-1規格の公称目開き425μmの篩を通過しない粒度の豆.

0.425mm < 私が欲する豆の粒度(メッシュ) ≦ 1.4mm

私にとっての微粉の定義

自身が許容出来る最小粒度未満にグラインドされた豆が微粉である.

ASTM E11規格のNo.40,JIS Z8801-1規格の公称目開き425μmの篩を通過する豆は微粉とする.

慣例的にペーパー・ドリップやエスプレッソの世界で微粉とされる粒度は,ASTM E11規格のNo.100,JIS Z8801-1規格の公称目開き150μmの篩を通過するものである.

補足

透過が速いネル(湯をホールドし難いネル)を使用して豆で湯をホールドしたいと考える方がいたとする.その場合に欲する豆の粒度(メッシュ)や分布が私が欲するものと異なるのは当然である.

なぜわざわざこのような投稿をしたのかというと,自分のことを自分で決められない方が多いと感じるからです.珈琲は嗜好品です.自分の好みは自分で決めることです.気を確かに持って生きましょう.

参考文献

  1. 関口一郎, カフェ・ド・ランブル. “ランブルが長年辿ってきた珈琲の条件: 5.グラインド”. 珈琲だけの店 カフェ・ド・ランブル. http://www.cafedelambre.com/grind.htm, (参照 2021-07-16).
  2. ASTM E11-04, Standard Specification for Wire Cloth and Sieves for Testing Purposes, ASTM International, West Conshohocken, PA, 2004, https://www.astm.org/, DOI:10.1520/E0011-04, (参照 2021-07-16).
  3. JIS Z 8801-1:2019, 試験用ふるい―第1部:金属製網ふるい, 日本規格協会, 東京, 2019, https://www.jsa.or.jp/, (参照 2021-07-16).

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