枕元に置いていたiPhoneから,子供のころウルトラマンで聞いた怪獣が現れた時にウルトラ警備隊の事務所にけたたましく鳴り響く警報を連想する音が鳴り,慌てて飛び起きた.数秒後,地震.阪神淡路大震災の時の下から突き上げられる揺れではなく,円を描くように揺れる.
状況が把握したいと思った時に真っ先に思い浮かんだのはJH3DMQ 水谷さんの事.急いで無線機に電源を入れて,東大阪市役所に設置してある広域レピーター(JR3WA 439.34MHz)をワッチすると,水谷さんが状況把握のためのCQを出されていたのでコール.05:34JST.水谷さんの居る柏原市は揺れが収まったとのことだが,その時点では私の住む大阪市北区はまだ揺れていた.当たり前のように水谷さんがやはり電波を出していて交信出来た事.そして電話が通じなくとも通信手段が確保出来ている事に安堵し,交信を終わる.05:35JST.
私に次いでJH3CCT 六條さん,7J3AIF 任(IM)さんが状況報告.いつもと変わらない六條さんの声を聞き安心し,任さんが非常時と言うことを認識した簡素な通信で「水道が出難い以外は特に問題はなし.」と報告.後に東大阪市で水道管が破裂し給水に支障を来している地域がある事が報道された.
レピーターをワッチした状態で,別室にいる家内の様子を見に行く.阪神淡路大震災で被災した経験を持つ家内は落ち着いたもので,テレビやインターネットで状況の確認をしていた.お互いが持っている情報を交換する.
Facebookを見ると,旧来の友,JO3CEK 竹中が日赤京都支部に急ぐと書いている.彼は災害ボランティアのエキスパート.日赤へ到着後,「情報収集中.現在の所特に問題なし.」と投稿あり.9時過ぎに待機が解除されたと続報.翌朝には昨年の宇治市豪雨災害に関する活動報告会があったようで,宇治市災害ボランティアセンターと災害対応のあり方について話しあったようだ.活動報告会は以前から決まっていた行事だろうが,動きは流石である.
そなえよつねにの教えの通り,外出時にハンディ機を持ち歩く事にしたのだが,災害時に本当にアマチュア無線が役立つのか疑問もある.非常通信周波数とその周辺での交信を即座にやめる.広域レピーターの管理者がレピーターを使ってリレー対応するなどの初動が,当然の事のように行われないからである.私が交信したJH3DMQ 水谷さんは非常通信に拘りがある方なので通信出来ただけではないのか.相手がいなければ通信は出来ない.東北の大震災の時も,被災してない俺らには関係ないと非常通信周波数を使って通常交信をしつづけた局もいたそうだ.それじゃあいかんので,JARLもARRLのARESのような取り組みを組織で取り組むべきだと思う.
初稿:2013-04-14T21:47:00.000+01:00
最終更新:2013-04-14T21:47:04.056+01:00