CQ誌2012年6月号付録の「QSLカード製作マニュアル」を読んだ.執筆されたJF1JAY 岩田OMは広告代理店のディレクターとしてQSLカードの企画制作販売に携わっておられるので,プランナーの視点やアート・ディレクターとしての視点も入ったこれまでにはない解説だったと思います.アマチュア無線家のデザインセンス向上は,「アマチュア無線をやってる人ってダサい.」と言われないためにも大事.ダサい趣味は憧れられませんから.
さて,CQ誌の性質上,「QSLカード製作マニュアル」には書けなかったであろうQSLの保存性について,私の考えを書きたいと思います.
私は,
- もらった局が存在する間.
- もらった局長が存命の間.
は少なくともQSLとして体をなしていなければ,お金をかけてQSLを交換する意味が無いし,発行先にも迷惑をかけると考えています.例えば相手局がアワードの申請がしたい時に何が書いてあるのか読めなくなっているQSLは意味がありません.
そのため,私自身のQSLは,
- 保存性のある中性紙を使う.
- 保存性のあるインクで印刷する.
- 保存性のあるインクでレポートを書く.
と決めています.
ここでは値段は書きませんが,友人からは,「そんな高いカード,よく発行してるな.アホちゃうか.」と言われますが,趣味だから仕方がない.自己満足.
念のために断っておきますが,QSLの発行は義務ではありませんから,私と同じ考えを他人に強要する気はありません.
とは言っても…….
保存性の疑わしい染料インクで印刷したQSLを大量にビューローに送り付けて,ビューローの運営コストを肥大させるのはあかんのとちゃうやろか.ビューローは共助.利用者はビューローのサスティナビリティーを考えんとあかんのとちゃうやろか.実際にビューローから転送されてきた段階で既に色が抜け始めていて可読性に問題があるQSLも存在する.そういうQSLは到着した段階でゴミ直前状態やもんなぁ.
余談ですが…….
沢山交信してるからログソフトのQSL印刷機能を使わないとQSLの発行なんかやってられないという局.それはまだわかるんやけど,そこに沢山QSLが届くからQSLのチェックなんかやってられないと言われると,あなたのログに100%間違いなく書かれた局以外にはQSLが届かん事になる.それなら交信時に,「QSLは1ウェイ.こちらから一方的に送らさせて頂きます.貴局のカードは要りません.」とJARLの記念局みたいにQSLポリシーをアナウンスした方がええんとちゃうやろか.CFMが出来ずに何度も何度もQSLを送ってるのに,チェックされずにミカン箱の中に入りっ放しのQSLなんて実に無駄だと思うのです.
初稿:2012-05-20T06:57:00.001+01:00
最終更新:2012-05-20T19:40:51.911+01:00