クルアーンの音源

私がクルアーンに興味を持っていることで恐がっている方がいるみたいなので,ちょいと説明しておきます.笑

使用されている言語から自由になった(言語に束縛されていない)音楽というのは存在しません(少なくとも今のところそのような音楽は見つかっていません).これは音楽を考えることにおいて凄く大事なことです.

アラビア語の文字はクルアーンを正しく伝えるために完成された表音文字です.アラビア語の標準語であるフスハーは,クルアーンの文法のままです.フスハーはアラブ人が何とか理解するまでに25年かかると言うくらい難しい.だからクルアーンにはこう書かれていると嘘を教える輩が出てくるわけです.標準語を覚えるのに25年もかかっていたら,普段の会話はどうしているのかと思いますが,アラビア語はアーンミーヤと呼ばれる口語の方言があり,地域ごとにそれが発達し使われています.エジプト方言とかリビア方言とか色々ありまして,方言が異なると伝わらないことも多いようです.難儀ですね.他にも難儀な事があるのですが,ちょっと置いておいて.

とっても難解なフスハーですが,クルアーンが出来た当時から変わっていないというのは,音楽の歴史を考えるためにはありがたいわけです.アラブ音楽を考える上でクルアーンの朗唱は絶対に無視出来ないのです.音楽のメロディやリズムを考える時には,使用されている言語の,響き,リズム(音節=シラブル),アクセント,そしてそこに住む人達の立ち振る舞いが無視出来ないのです.要するにアラブ音楽やアラブ音楽に影響を受けた音楽を探究するためにはクルアーンを聴かなくちゃいけないのです.だからクルアーンの音源を集めているというわけです.

邪魔臭いのでかなり説明を省きましたが,そういうことです.笑

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください