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サフィックス呼び

本来,サフィックス呼びは,JA のプリフィックスが JA しか使われていなかった時代に効率的な QSO 方法として生まれ,行われていたものです.

昔の DX 交信の録音を聴きますと,プリフィックスとエリア・ナンバーを指定し,サフィックスでコールさせてパイルを捌くという QSO 方法が普通に行われています.例えばこんな感じです.コールサインはイメージです.

DX: QRZ JA1?

 JA1DM: DM
 JA1BK: BK
 JA1BRK: BRK
 JA1BWA: BWA
 JA1GC: GC
 JA1BN: BN
 JA1GV: GV

DX: JA1DM 59

 JA1DM: 59 TU

DX: QRZ JA1?

 JA1BK: BK
 JA1BRK: BRK
 JA1BWA: BWA
 JA1GC: GC
 JA1BN: BN
 JA1GV: GV

DX: JA1BK 59

 JA1BK: 59 TU

また,JA 以外のプリフィックスも使われるようになってからは,サフィックスとプリフィックスを分けて送るという方法も行われました.しかし,効率的な QSO が出来ないため廃れてしまいました.

DX: QRZ JA?

 JA1DM: DM
 JA2JW: JW
 JA1BK: BK
 JA9AA: AA
 JA1AA: AA
 JA3AA: AA

DX: DM 59

 JA1DM: 59 JA1 TU

DX: QRZ JA?

 JA2JW: JW
 JA1BK: BK
 JA9AA: AA
 JA1AA: AA
 JA3AA: AA

DX: AA 59

 JA9AA: 59 JA9 TU
 JA1AA: 59 JA1 TU
 JA3AA: 59 JA3 TU

 → こういう場合に収拾がつかなくなって行く.

現在は “サフィックス呼び” には意義はないと考えるのが DX の世界では一般的です.また,そもそも,自局のコールサインを完全に送信しないのは違法ですから,“サフィックス呼び” は行うべきではありません.