三井住友銀行 大阪中央支店 ミニコンサート 木管四重奏の夕べ

備忘録

フルート:奥田裕美
オーボエ:小林千晃
クラリネット:門小夜子
ファゴット:中島義博

2014年9月24日(水)と25日(木)の2日間.両日とも2部構成の入れ替え制で行われた.会場は昭和11年に建てられた三井銀行大阪支店(現在は三井住友銀行大阪中央支店)の1階ホール.総大理石張り,ガラス天井,吹き抜け,コリント式大オーダーの柱と手抜きのない贅沢にお金をかけた建物.保安の関係上,会場の撮影は禁止されていましたので,写真はなし.

初日の第1部,2日目の第2部を聴いた.初日は真ん中辺り,2日目は最後尾の席.ステージから離れた2日目の方が楽器の音がまとまって好かった.

2日間でのべ300人が来場したそう.楽しいコンサートでした.

フルート

木管五重奏は誰がどうみても金管楽器であるカタツムリが混じって私にはサウンドがどこか気持ち悪い.木管四重奏は純粋に木管楽器だけになる.しかし,現代のフルートは基本的に金属製のため,時折フルートの金属の音が気になることがあった.木製のフルートだったら完璧だと思う.誰か奥田さんに木製フルート代(120万円ほど)を寄附してあげて下さい(笑)

三響フルート:木製フルート
http://www.sankyoflute.com/j/catalog/wood.html

オーボエ

ええ仕事してた.ええメンバーにも恵まれたようです.これからも続けて下さい.

クラリネット

クラリネットはドイツ管(エーラー式)が使われた.響きがとても上品.一緒に行っていた家内がエーラーの音が今まで聴いたクラリネットと音色が全く違うと興奮しているので,エーラー式とアルバート式のクラリネットを使っている家内が聴いたことがあるクラリネット奏者をあげると驚いていた.クラシックとジャズの違い.

アルバート式

  • 河合良一(ニューオルリンズ・ラスカルズ)
  • 風間晶世(ニューオリンズ・レッド・ビーンズ)
  • 岩田直樹(宝塚歌劇団オーケストラ)
  • 加藤平祐(ニューオリンズ・キッチンファイブ)
  • 保田貴秀(ニューオリンズ・レッド・ビーンズ)

エーラー式

  • 佐藤大輔(ストリート・ノー・チェイサー,高槻ブルースリッパーズ・ジャズ・オーケストラ,天六シドニーベシェ協会)

ファゴット

Sing, Sing, Singは今回のコンサート用にアレンジをしたそう.ファゴットが吹くベースラインを見直せばもっとジャズらしくなると思う.ファゴットの譜面を書き直したいと私がせんど呟いてたらしく,家内に笑われた.

プログラム

クラシックの世界のおちゃらけは上品で真面目過ぎるので下々の人には面白さがわかり難い.なので,今回のプログラムでは直球で勝負してた「Isaac Albéniz. Espana」や「Louis Prima. Sing, Sing, Sing.」に好感が持てた.

2014年9月24日(水)

第1部(17:30〜18:00)

  1. Gordon Percival Septimus Jacob. A Simple Serenade: Bells.
  2. Isaac Albéniz. Espana: Tango.
  3. Richard Rodgers. Shall We Dance?
  4. Leroy Anderson. The Waltzing Cat.
  5. 文部省唱歌. 虫の声.
  6. Kristen ANDERSON-LOPEZ, Robert LOPEZ. Let It Go.
  7. Louis Prima. Sing, Sing, Sing.

第2部(18:30〜19:00)

  1. Richard Rodgers. Shall We Dance?
  2. Gordon Percival Septimus Jacob. A Simple Serenade: Nocturne & Choral.
  3. Wolfgang Amadeus Mozart. ?,arr. Parody! Turkish March.
  4. 文部省唱歌. 虫の声.
  5. Isaac Albéniz. Espana: Capricho Catalan.
  6. Kristen ANDERSON-LOPEZ, Robert LOPEZ. Let It Go.

2014年9月25日(木)

第1部(17:30〜18:00)

  1. Kristen ANDERSON-LOPEZ, Robert LOPEZ. Let It Go.
  2. 文部省唱歌. 虫の声.
  3. Richard Rodgers. Shall We Dance?
  4. Isaac Albéniz. Espana: Capricho Catalan.
  5. Gordon Percival Septimus Jacob. A Simple Serenade: Choral.
  6. Louis Prima. Sing, Sing, Sing.

第2部(18:30〜19:00)

  1. Gordon Percival Septimus Jacob. A Simple Serenade: Bells.
  2. Wolfgang Amadeus Mozart. ?,arr. Parody! Turkish March.
  3. Richard Rodgers. Shall We Dance?
  4. Isaac Albéniz. Espana: Tango.
  5. Leroy Anderson. The Waltzing Cat.
  6. 文部省唱歌. 虫の声.
  7. Kristen ANDERSON-LOPEZ, Robert LOPEZ. Let It Go.

余談

楽器を演奏する人には参考になるかもしれないので書いておくと,門さんのリガチャーはドイツ式の紐なのだが,細い日本製の組紐を使っている.私の経験では組紐を使うと響きがデッドになりコントロールが非常に難しくなるが,よく響く場所で吹く場合は音がとてもきれいにまとまる.あまり響かない会場では普通に楽器屋で売られているドイツ管用の紐を使った方が吹きやすい.クラリネットで表情のない画一的な音を出す奏者は大抵ロブナーのリガチャーを使っている.あれは吹きやすく楽器が鳴る錯覚に陥りやすい悪魔のリガチャーである.別の言い方をすればロブナーは年寄り向けのゴルフクラブ.若い人はロブナーはやめた方がいい.ロブナーのリガチャーを使って表情のない画一的なつまらない音でイケてるつもりで演奏している姿は見ていて痛々しい.更に大サービスすると,ロブナーを使っている奏者は息のコントロールが正しく出来ていない場合が多い.俗にリード・ミスといわれている音はリードが悪くて鳴っているのではなく,息のスピードとプレッシャーのコントロールが出来てないから鳴る.それが起きてしまいやすいのもロブナーの暗黒面.なぜそうなるかと言うと,年寄りでも飛ぶゴルフクラブなのでいい加減な息でもそれなりに鳴ってしまうからである.ジャズのクラリネットの場合に紐が好いかという問題は確かにあるが,最近,東京でアルバート式クラリネットを吹いている山本太郎さんの影響でロブナーを棄てて輪ゴムを使っている関西の若手がいい音を出し始めている.参考になれば.

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